体が熱い。ほてりが収まらない。
先刻飲まされた薬のせいなのだろうか?
熱にうなされながらもなお、しのぶはなんとか両手を動かそうとするが、全く力が入らない。
立ち上がりたくても、両足も言うことを聞いてくれない。
まるで目に見えぬ縄でベッドごと全身を縛られているような感覚だ。
そうこうするうちに、目の前の男がハァハァ荒い息をつきながら迫ってきた。
焦点が定まらないしのぶの目に涙がじわっとあふれる。
「拳一ぃ……」
救いを求めるかのごとく最愛の人の名前をつぶやくその紅い唇に、
白い粘液の滴る先端がぐいっと押し付けられ――
「あーーーーーっつい!!」
「あちゃーまだ熱かったのか」
白い湯気がたちあがるおかゆ入りのレンゲを見つめる拳一。
「これでも充分フーフーして冷ましておいたつもりなんだけどなー」
「んもぅ拳一ってば。 舌がやけどするかと思ったじゃないの」
おでこに冷えピタを貼られたパジャマ姿のしのぶが抗議の声をあげる。
「おいおい、おかゆなんて初めて作ったから、加減なんてわかんねーよ」
拳一が悪態をつきながらもレンゲにハフハフ息を吹きかけ、おかゆの熱をとばそうとする。
「うん、こんなもんかなー?
ほれ、しのぶ食え。 ゆっくりでいいからな」
「う、うん……」
差し出されたレンゲにそっと口をつけ、ゆっくりとおかゆをすすってみる。
「あ…………美味しい」
今度はそんなに熱くはないようだ。
「残りの分も食べやすいように冷ましてやるからな。
そろそろさっき飲んだ薬も効いてくるだろーし、それ食ったらもうひと眠りしろよ」
「………………うん」
しのぶは小さくうなずき、布団を被る。
なんだか身体の芯からじんわりと暖かくなってきている。
風邪薬の効果なのか、はたまた拳一がつくってくれたおかゆが体を温めてくれているせいなのかはわからないけど。
おわり
エロだと思ったか? 残念! 健全な惚気全開バカネタだよ!!(何
大分前に書いた、診断メーカー(http://shindanmaker.com/181664 )のお題ででた結果を元にしたSS。
エロと見せかけたバカネタは嫌いじゃないです。また書きたいw
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